中国語と英語を勉強しています。
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2012-04-19 (木) | 編集 |
私が最初に中国語の小説と出会ったのは、香港に交換留学をしていたときに履修したChinese Literature in Englishの授業でした。白先勇の短編小説《花橋栄記》の英語訳 “Glory’s at Blossom Bridge”を読んだのですが、哀しくて美しいラストシーンがとても印象的でした。

あらすじ
桂林を流れる璃江のほとりに、花橋栄記という名前のビーフン屋がありました。店の創業者の孫娘で、お客さんから“米粉丫头”(ビーフンお嬢ちゃん?)と呼ばれていた主人公は、その後国民党の軍人の妻となり、命からがら単身台北に渡り、内戦で行方不明となった夫を待ちますが、再会することはできませんでした。彼女は、生活のために台北で花橋栄記という名前のビーフン店を開きます。店には帰れぬ故郷を思い続ける孤独な人々が集まります。過去を忘れられず、孤独と絶望の中滅んでいく人々と、逞しく生きていく主人公が対照的に描かれています。ラストシーンで、主人公は店の顧客が遺した一枚の写真を手にします。そこに写っていたのは、二度と戻れない美しい故郷と幸せだった時代でした。


いつかこの小説を原文で読みたいという思いが、留学後も中国語を続ける一つの原動力になりました。留学中、英語で開講されているという理由で、何気なく履修した科目が、その後長い時間自分に影響を与えていると思うと不思議な感じです。(実際に原文で読むことができたのは、だいぶ後になってからですが、いつ頃だったかは忘れてしまいました。) また去年、三毛の《雨季不再来》を読んだときに、白先勇が三毛の作家デビューにも深く関わっていたことを知り、感動しました。

《花橋栄記》が収録されている白先勇の短編集《台北人》は亚洲周刊という香港の雑誌が選んだ“二十世纪中文小说一百强”で7位にランクされています。《花橋栄記》は映画化もされていて、10年ほど前にVCDで観ましたが、映画は、まあ普通でした。本当にちょっとですが、デビューした頃の周迅が出演しており、大変可愛いらしいです。《台北人》は日本語訳も出ていますが、こちらは未読です。

台北人
(新しい台湾の文学―現代台灣文學系列) 白先勇 (著, 原著) 山口 守 (翻訳)

白先勇は、著名な軍人(白崇禧)を父に持ち、桂林に生まれました。その後重慶、南京、上海、香港と各地を転々としながら幼少時代を過ごしました。以前、上海のフランス租界に白家が住んでいたお屋敷を見に行ったことがありますが、ため息が出るほど美しい洋館でした。彼の小説は故郷、伝統文化、大家族といった中国的なものや特殊な時代背景を描きながら、人間の孤独、生死、愛憎、業といった普遍的なものが表現されていて、心に響くものがあります。
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