中国語と英語を勉強しています。
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2012-10-11 (木) | 編集 |
今年のノーベル文学賞は莫言が受賞しました!
私は≪蛙≫しか読んだことが無いので、他の作品についてはよくわからないのですが、≪蛙≫は魂を感じる作品だと思いました。

この本のカバーには、本书献给:经历过计划生育年代和在计划生育年代出生的千千万万读者とあります。

主人公は蝌蚪(オタマジャクシ)というあだ名の作家です。蝌蚪の伯母は、腕のいい産婦人科医として、多くの赤ちゃんを取り上げ、村人から慕われていました。しかし、伯母さんは、一人っ子政策の時代になると、国家の政策に忠実に従い、第二子を身ごもった女性を堕胎させるため、あらゆる手を尽くすようになります。女性たちやその家族も、逃亡を図ったり、隠れたりと、必死に抵抗しますが、多くの命が消えてゆきます。

ある晩、伯母さんが夜道を歩いていると、堕胎した子供たちが無数のカエルの姿となり、伯母さんを取り囲み襲い掛かります。その鳴き声は、恨みに満ちているようでした。伯母さんは、泥人形師と結婚し、彼が作る泥人形の一つ一つに自分が手を下しこの世に生まれることがなかった子供たち一人一人への思いを重ね、弔う日々を送ります。そして、蝌蚪は伯母さんの助手をしていた女性と結婚しますが、子宝に恵まれません。しかし子供を諦めきれない彼女は。。。

題名の≪蛙≫はカエルのことですが、娃(赤ちゃん、子供の意)とかけています。また第一章~第四章が日本人作家杉谷への書簡という形式で、最後の第五章が戯曲という凝った形式になっています。人口を抑制しないと食糧がりないという現実、子供の数は多いほうがいいという伝統的な価値観、そのはざまで無数の庶民の身に起きた悲劇について、考えさせられました。この本はページ数も340ページとそれほど多くなく、全体的に読みやすいと思いました。悲惨な時代、出来事をユーモアを交えて描くのは、中国人作家らしいのかなと思います。

ノーベル賞受賞作家の作品を原書で読めるというのは、やはり嬉しいことですし、中国語をやっていてよかったと思います。日本語訳も出ています。明日には本屋さんで平積みされているかもしれません。

蛙鳴(あめい)蛙鳴(あめい)
(2011/05)
莫 言

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